ローカル マウンテン     2011年1月17日   小堺高志


明けましておめでとうございます。

去年のクリスマス以来、次のマンモス行きの予定は1月21日までなく、暫らくスキーに行かない日々が続いている。

その間に一度ローカルのスキー場に滑りに行く事にした。椰子の木の茂るイメージのある ここエルエーであるが、実は近郊の山の中には車で3時間以内でいけるスキー場がかなりの数ある。

 

暮れにかなり大量の雪が降り、その後も寒い気温が続いているので毎日の通勤も道すがら遠くに雪山を見ているこの頃である。

 

たまたま目にしたマウンテンハイへの近くから出る日帰りスキーバスの宣伝。このところ行く機会のないローカルの山は近いが、そのぶん朝早く出て帰りに眠気に襲われながらの車の運転が大変である。このツアーなら運転の心配をしないでいい気楽なスキー行きである。勿論、自分で行くより割り高にはなるが、たまにはいいか。

 

マウンテンハイのスキー場はローカルスキー場の中でも比較的近く、手軽にいけるスキー場として、昔は良く通った場所でもある。

しかし、マンモスに行き出してからはローカルのスキー場に行く事は少なくなり、マウンテンハイに行くのは3シーズンぶりである。

 

1月16日、日曜日の朝、自宅から車で3分ほどの所にある日系ホテルの前に午前7時集合。ホテル前で待つがなかなか迎えの車が来ない。もらっていた携帯番号に電話するとトーレンスの集合時間は7時半であった。これは私のミスか?

 

今回お世話になるのはルックツアーでおなじみのJTBさん。このツアー、あまり宣伝が行き届いていなく、参加者は私を入れて4名。世話役の鈴木さんがチケットを買っておくそうで、先に出る。私の他は8歳の男の子を連れた親子3人の家族である。

 

運転手はマウンテンハイに行くのは初めてだそうで、ナビで調べていたが「私は何十回も行っていますから、ご心配なく」と助手席に乗って出発する。マウンテンハイまでは1時間40分ほどである。道路沿いに最初に出てくるのがマウンテンハイイースト、さらに1キロほど奥にウエストがある。ウエストの方がメインで両方は繋がっていないのでシャトルバスが頻繁に出ている。ウエストはコースの数は多いが初心者のスノーボーダーがおおく、込むと芋洗い状態になるので好きではない。

 

私は最初からイーストを滑るつもりでる。9時15分ごろにウエストに着くとすでに駐車場がいっぱいだと手前で交通制限をしていて、入れてくれない。先に行った鈴木さんからリフト券を受け取らなければならないが、「イーストに車を止めてシャトルで来い」の一点張り。鈴木さんに電話をするが山中で携帯が繋がらない。とりあえずイーストに行くしかない、そこからは携帯が繋がるかもしれない。

 

イーストに戻ると駐車場から鈴木さんに電話が繋がった。彼もまたウエストに入れてもらえないのでイーストのリフト券売り場のラインに並んでいると言う。スキー靴に履き替えて建物の反対側、リフト券売り場に行ったらラインに並ぶ鈴木さんと会えた。

 

同行の親子は初心者で元々はウエストにいくつもりであったが、私がコースの説明や、今日はウエストは相当に混んでいることを説明すると、とりあえずはイーストで滑ってみる事にしたようである。車がウエストにいけないので夕方の集合場所、時間の変更を運転手と話して決め、他の3人に伝える。こうなったら私はほとんど旅行社の搭乗員である。

鈴木さんがリフト券と家族のためのレンタルの引換券をもって戻ってきたので搭乗員の仕事を鈴木さんに戻して、私はゲレンデに出る。
リフト券売り場のラインが長かった割りにリフトには人が並んでいない。初心者が多く、リフト券を買ってからウエストサイドにシャトルバスで移動する人が多いようだ。

朝焼け,イーストサイドのリフト券売り場の長いライン。      コースの上の方はなだらかだが両側は崖である。
  

ここイーストは結構長い斜面がある、1800m-2000m位の長さがあり上部の80%はなだらかで、最後のところが急斜面になる。

気温は暖かい。10時近く、すでに雪が緩んでいる。一本目は一番正面に見える急斜面オリンピックボールへ入ってみる。瘤が出来ているので私としては面白いが、今日の一番の目標は滑りまくるトレーニングである。

 

ほとんど休みなく昼までに6本滑る。持ってきたおにぎりを食べる。こういう処で食べるおにぎりは最高に美味い。昼休みを40分ほどとって、また滑り続ける。



コース最後の方は結構急である.。           ランチタイムにおにぎりを食べながら見る光景。
 

ここはメインの高速リフトが1本しかないので、リフト上からはほとんどのスキーヤー、スノーボーダーを見ることができる。その中でも私のウエアは相当遠くからも認識できる。そのせいか、リフトに一緒に乗った人が話しかけて来る。

 

「うちの息子に何かアドバイスを」とかと4-5歳の子供連れに言われても、その子の滑りを見ていないし、何と言ったらいいのか?

 

私のひとつ前でリフトラインに並んでいた黒人の女の子が「スキーはどうやったら止れるか?」と聞いてくる。スキーの止り方を知らない人は山頂に向かっては成らないが、ここは上の方にも初心者用のゲレンデがあり、帰りはまた下りのルフトに乗せてもらった帰ってこれるようになっている。

 

普通にスキーの止り方を教える時は「山側に向かって大きなターンをしろと」というところであるが、はた、と思った。ここのゲレンデは尾根上にあり、左右が崖になっているところがかなりある。初心者が山側に大きなターンをしていって曲がりきれなかったら谷に落ちてしまう。「一番の方法は大きなターンでスピードを出さない事だ」とアドバイスするに留めた。

その少女、私の目の前でスキーが外れてリフトを止めた。もう一度乗りなおして、今度はリフトが動いたと同時にリフトから転げ落ち、またリフトを止めた。おいおい、本当に山頂に向かうのかい?そして山頂について、リフトを下りるや転んでまたリフトを止めたのである。

私に聞いたのはスキーの止め方で、リフトの止め方ではなかったはずであるが?


コース途中にあるスノーボードパーク。 ここ一番の急斜面、オリンピックボールへの入り口の立て看板と斜面の上から駐車場を見る


ここはメインのリフトは一本、5本くらいコースがあるが、どれを下りても同じところに下りて来る。 オリンピックボールを下から見る。
 

午後からさらに3時半までに9本滑って、トータルで15本滑ってあがって、ビールの大缶を買って集合時間の4時になるのを待つ。

最後の方は相当にきつかった。筋肉が柔らかくあまり筋肉痛にならない私が、夕方にはふくらはぎが痛かった。3週間ぶりのスキートレーニングは3週間のブランクをうめる強化トレーニングとなった。

 
帰る前のビールタイム。 帰りは夕焼けであった。

帰りは運転の心配もなく、夕日を見ながら心地よく、うたた寝をしながらトーレンスに帰って来たのでした。