反日教育                          2010年10月25日  


今の中国はフラットな視線で見れば自分勝手な理論を振り回す正義の通らない異常な国ですね。

今になって反日デモの規制をはじめたが、私の思ったとおり、各地のデモのプラカードに中央政府への批判、不満をあらわるプラカードが現れはじめた。

中国政府に対し一番強い不満をかかえるチベットでは最近すべての教育をチベット語を廃止し中国語でしなければならないという民族同化をもくろむ教育改革の法律が出来、若い高校生、大学生が反対のデモをはじめた。たぶんに尖閣諸島に対する反日デモに影響を受けている。

前にも述べた事があったがチベットはもともとチベット族が住む漢族の中国とは違う民族、違う宗教を持つ独立したチベットという国であった。第二次大戦後、毛沢東が侵略して、勝手に中国に組み込んだのである。日本の戦中の侵略政策を批判している中国は実は自らも力で人民、他国を押さえつける軍事国家がその正体である。

そもそもが毛沢東の共産主義国中国はそんなに奇麗事で出来た国家でないし、血で汚れた歴史を持つ。

http://www.skizanmai.com/moutakutou.htm

反日デモがこうも広く深く広がるのも、中国は2言目にはに日中関係の悪化は日本に責任があると言うが、実は80年代から中国が全国でやってきた反日歴史教育のせいである。

中国駐在経験があり中国の教育を研究したジャーナリスト古森義久さんは、『80年代の中国中学の歴史教科書の20%は日本の中国侵略に関する記述でした。中国共産党の結成が抗日から生まれたのだと言う理論が共産党にとり非常に大切な柱だからです。そして悲しい事にそれの内容はかなり作られて誇張された部分が多くあると言う事です。さらには戦後65年の日本の歴史についてはほとんど何も教えていないし、平和憲法には触れていない。戦後の日本からの莫大な援助資金にもほとんど触れていない。すべてが共産党の統治の正統性を証明し、共産党を継続させるための歴史教育と思えます。』  と述べている。

中国の若者は「反日歴史教育を受けているから日本を好きになる事は考えられない」という人がほとんど。
その教育の効果は中国政府の国民の意識をコントロールするのに大いに貢献している。中国メディアが1万人に対して「日本に軍国主義が復活する可能性があると思うか」というアンケートを取った結果、なんと98%の人があると答えている。日本の若者との意識の違いに驚くとともに、いかにこの反日教育が現実からかけ離れた物であるかを思うと恐ろしささえ感じる。
そんな反日教育で国民のガス抜きをしてきたのは中国、韓国、北朝鮮だけ。同じ戦争を経験したそれ以外のアジアの国では戦後65年、こんなにひどい反日感情は残っていない。

イギリスの新聞記者オニールという人が「反日政策ほど便利な内政外交戦略はない」といっています。だから日本を悪者にして、道義的に自国を常に日本の上におかなければ成らない。そのため何度日本が謝っても「日本は反省していない、心から謝っていない」といい続けなければならないのです。

もっと日本は折りに触れそういう日本の立場を守る発言をしていくべきです。そうすればネットとかの形で中国国民の耳に少しづつ届くことになる。戦後の謝罪をするなら首相は発言のなかで、「これが日本政府としても17回目の戦争謝罪となります」と公に言って謝罪するべきであるし、中国に対する戦後ODA(政府開発援助金)が有償、無償を入れて6兆円を越す事を政府は機会あるたびに発言するべきです。これは戦後まもなくからの拠出額なので今の金額にすれば莫大な金額です。戦争賠償の意味合いもあるが、日本は戦後一貫して中国への世界最大の援助国である。
この援助がインフラの整備等で中国の今日の発展に大きく貢献したのは疑いのない事実であるが、一部の中国人しかその事実は知らない。自分の善行を言わないのは日本でしか通用しない奥ゆかしさで、外交面では相手に伝わらない。中国政府が隠すなら日本が機会あるたびに根気良く伝えて行かなければならない。

私が思うにはの中国はもう一度文化大革命のような大きな変化が起きていつの日か共産党による一党体制が終わり、民主国家にならなければ世界の中で本当の一流国にはなれないでしょう。

その主役となるべき民衆が反日思想で固まっているので、それは長い道のりであるが、その時は政府が国民に与える都合のいい情報だけなく、自分で真実を知れる教育を受けられなければならないと思うのです。

小堺